このサイトの使命と目的――平和なエコ・エコノミーの創造

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いま私たちは、容易ならぬ世の中に生きています。
第1に2013年夏の日本は異常高温に見舞われましたが、異常気象の主要原因は人為によるという命題は95%の確率で正しいとする第5次報告書をIPCC(気候変動にかんする政府間パネル)が発表しました。 人間を失業させずに化石エネルギーだけを失業させるタイプのエコ産業革命をおこし、循環型の低炭素経済へと高次復帰できるのか。自然順応型文明への高次回帰が可能なのかが問われているわけです。
第2に2008年に世界的規模で金融恐慌が発生し、巨大なキャピタルロス(株価と地価の暴落)が生まれました。莫大な公費投入にもかかわらず、南欧諸国・米国の国家信用不安を招き、中国経済も巻き込んだキャピタルロスの再拡大、デフレと大量失業の危機を引き起こしています。
第3に、原発とは「ゆっくりと爆発する原爆」のことですが、この暴龍を飼いならし、「魔法のランプ」内に閉じ込め、電源として安全利用することは可能だとされてきました。しかしランプは壊れうるし、簡単な壊し方があることを、フクシマの惨事は知らしめたわけです。地震や津波が襲わなくても、軍事攻撃が発生し、核燃料プールの底に穴が開くと、冷却水が抜け、核燃料は再び溶融・飛散するでしょう。
第4に、歴史問題をめぐって、韓国・中国・北朝鮮・台湾・米国との緊張が高まっています。植民地支配とアジア太平洋戦争についての真実の共有と和解ができていないことが、問題の根源に横たわっています。
このホームページでは、①哲学を重視し、自然・社会をヒト(脳)の外部ではなく、土台に位置付けるとともに、②経済学的手法を用いて「平和なエコ・エコノミー」を設計するにはどうしたらよいか、③近隣国との和解、自然資本、芸術文化、人間のケアを土台とした地域や企業の発展策はいかにあるべきか、といった問題を探究したいと思います。

私自身のことを少し紹介しておきますと、生まれも育ちも京都市です。立命でお世話になって34年。国際平和ミュージアムのメディア・資料セクター長も務めました。2003年3月に定年を迎え、4月からは特任教授になりました。地球温暖化防止の京都議定書づくりを下から支えた気候フォーラムの委員を務めるなど、平和・環境・国際協力系のNGOに参画してきました。授業では、平和の経済学、平和学入門、国際平和交流セミナー(広島長崎プログラム)を担当し、湖西の比良山麓で「半農半X」の生活に移行することを夢見ています。

(2013.10.04 更新)

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著者プロフィール

藤岡 惇(ふじおか あつし)

桃の花の咲きほこるブータンにて(2009年3月)

立命館大学 経済学部 国際経済学科 教授

研究分野:経済政策(含経済事情)

プロフィール

論文一覧

著書一覧(準備中)

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